2012年5月7日月曜日

メモ


[その他][目][脳]八木明宏著:現代心理学シリーズ6知覚と認知.培風館,1997 00:59

1章 感覚と知覚

ヴェルトハイマー(Wertheimer,M.)は「私は、明るさや色調を見ているのではない。空を、木を見ているのだ」と述べている。(p3)

電磁波としての色や、音圧の変動など物理的な事象を特に問題とするとき、それに対応して生じる心理的な活動を感覚という。(p3)

受容器に対する本来の刺激を過刺激あるいは適当刺激、眼に対する圧刺激などを不適刺激あるいは不適当刺激と呼ぶ(p3-4)

対象を細かく弁別できる弁別能力と、その対象を評価する能力を合わせて感性と言うことができる。(p4)

心理学では、感性と知覚との区別はない。しかし、(中略)記憶内容と複雑に絡み合った、より高度な感情、例えば情操を含む知覚現象を日常的には感性と呼んでいる。(p4)

認知は、感覚や知覚だけではなく、注意、記憶、思考、問題解決、意思決定や動作の遂行(パフォーマンス)を含む広い概念である。(p4)


_____ fixe 、強迫観念

2章 知覚の現象

従来の錯視の研究では、その現象の記述であることが多い。その現象が脳の中で、どのようなメカニズムで行われているか、問題意識があっても、なかなかよい解答は得られていない。(p6)

知覚の恒常性(perceptual constancy)

網膜上での刺激対象の変化(距離、位置、照明条件など)

しかし知覚上は変化ない(大きさ、形、色など)

という、対象が安定して見える傾向

大きさの恒常性、色の恒常性、奥行き知覚の恒常性

われわれは見えたとおりに知覚しているのではなく、知っているとおりに知覚するのである。(p9)

感覚類似の体験

残像、心像(例:友人のことを考える→顔、声、しぐさなどの印象が浮かぶこと)、直観像(例:五目並べをした後など残像ではなく鮮明な像が浮かぶことがある)、幻覚(知覚があるように感じられる。さらに知覚を信じていること)

プレグナンツの法則:ゲシュタルト心理学にて知覚が簡潔なかたちにまとまること


全寮制高校でうつ病

運動視差による奥行き知覚は哺乳動物においては、出生後の早い時期に形成される(p15)

3章 視覚の基本特性

通常の太陽光線は白色である。これは菫色から赤までの光のエネルギーが、ほぼ等しいことに感じられる。(p18)

一般に暗順応に要する時間の方が、明順応に要する時間よりも長い。明順応下では、中心窩の錐体細胞は2〜3分で順応するが、完全に順応するまでに10分程度が必要である。(p20)

プルキニエ現象(Purkinje phenomenon)

対象物の色は、仝源のスペクトルエネルギー分布、対象物の反射率、そして4磴了覺凝戮了阿弔陵廾によって規定される。(p24)

演色性:対象の色の見え方に影響を与える照明の性質

加法混色:カラーテレビなど

減法混色:塗料など


earlychildhoodと肥満

提示時間が短いと閾値以下で知覚されない弱い光でも、その時間を長くすると感じられるようになる。明るさの閾値(L)と刺激の提示時間(T)との間にはL×T=C(Cは定数)という関係があり、ブロックの法則(Bloch`s law)と呼ばれている。この法則はTが100ms以下のときに成立する。その範囲内で、時間的加重があることを示している。(p25)

ブロックの法則をブンゼン・ロスコーの法則と呼ぶこともある(p26)

臨界フリッカー周波数:間欠的に提示される光がちらつきから融合し始める周波数。

視覚マスキング:同網膜上に時間を置いて刺激を与えることによるマスキング。

時間的に過去に遡って生じるマスク効果を逆行性マスキング(backward masking)、後に残る効果を順行性マスキング(forward masking)と呼ぶ。(p26)

両眼間転移がないので網膜上の現象であると考えられている。(p26-27)

メタコントラスト:同一網膜に落ちないとき、近くであればマスキングに類似した現象あり。

この効果は両眼転移が見られるので、主に中枢的な要因が働いていると考えられる。(p27)


パターンマスキング

図形残効

空間周波数

視覚の一過性チャンネルと持続性チャンネル

一過性チャンネル(Yチャンネル):動きや変化の検出。外部からの新奇刺激に対して注意の向けさせる定位販社に関わる。

持続性チャンネル(Xチャンネル):時間をかけて精度よく対象の形状分析を行う。



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